翠山工房の着物の買取り相場はオークションではいくらなの?
きものの街として知られる新潟県十日町市の翠山工房(すいざんこうぼう)の着物は、女性に人気の艶やかな模様が魅力的な一品です。
そんな翠山工房の着物を売る場合、まずは買取り相場をチェックしてみましょう。
ネットオークションで売るケースを調べてみると、平均4万円程度で買取りされています。
中古の最高値は翠山工房の辻が花振袖で78,000円で売る事ができています。
ネットオークションのこの値段はもちろん目安に過ぎません。
より高値で売るのなら、着物買取店の無料査定に出してみるのがおすすめです。
こういったお店は着物への深い知識のある査定員がその価値をみてくれるのが魅力です。
翠山工房の着物を高値で売るコツ
翠山工房の着物は、シミや傷など少なければ十分高値で売ることは可能です。
また、シミや傷があっても着物買取のお店なら売る事ができる場合が多いので、まずは相談してみましょう。
翠山工房で作られた着物には「落款」がしるされています。これは間違いなく、お手持ちの着物が翠山工房で作られたものであるという証拠になります。
翠山工房の落款には「翠山」と、「憲峰」があります。「憲峰」は現在の社長の雅号です。
査定する際はこの落款を査定員に示すのがおすすめです。
翠山工房の着物を買取りに出すならバイセルがおすすめ
自宅にある翠山工房の着物を買取りに出すのならバイセルがもっともおすすめです。
その理由は以下の3つです。
翠山工房の着物の特徴
翠山工房の着物の特徴と言えば、何と言っても幻の染めとも言われている「辻が花」ではないでしょうか。
辻が花は奈良時代に誕生したと言われる技法で、江戸時代までは多くの武将達が好んで使っていたと言われています。
しかし、江戸時代から友禅の技法が広がりを見せていき、辻が花は突如姿を消してしまったのです。
そのため幻の染と言われるようになりました。
現代に復活した辻が花を30年以上作り続けてきた翠山工房では、デザインの作成から染め、絞りなど、全ての工程を行っており、職人の手で作り上げることをモットーに制作されています。
辻が花は基本的に絞り染めをメインとして様々な模様を生み出していきます。
そして絞りや友禅、そして箔を使い絢爛豪華に仕上げていきます。
翠山工房の辻が花の魅力
翠山工房の辻が花の制作には工程の一つ一つにこだわりが見られます。
まず図案の作成を行うのですが、現在はパソコンを使用し、どこから見ても辻が花の美しさが分かるような構図や色、ぼかしの形まで決めていきます。
続いて型付け作業を行うのですが、型紙は着物1枚で100枚以上も使用することがあり、ここで構図からズレてしまうと全て台無しになってしまうので、丁寧に作業が行われます。
次に引き染めの作業に移ります。
引き染めでは、職人が13mもある生地に刷毛でムラを出さずに色を染めていきます。
一気に染めていかないといけないため、職人の高い技術が必要です。
そしていよいよ手描き友禅の作業に入ります。
模様の一つ一つに筆を替えながら色を挿していきます。
全て手作業になり、50色以上もの色を使い分けて挿すことで、辻が花の繊細な模様を生み出すことができるのです。
そして絞りの作業へと移っていきます。
絞りは花の種類によって力加減や技法を変えて絞りを加えていきます。
あとは蒸しで色を定着させ、箔を施せばようやく辻が花が完成するのです。
#今日のトルソーさん は桐屋翠山工房謹製の訪問着にピッタリな辻ヶ花の袋帯があったので合わせてみました。
身丈155.裄69㎝
袋帯428㎝#着物 #kimono #訪問着 #結婚式 #リサイクル着物 #着物コーディネート #キモノ葉月 pic.twitter.com/fQEy84uxoR— キモノ葉月 大塚 (@uchinopotemayo) October 15, 2020

翠山工房にはそれぞれの工程に職人がいて、工程を分担し1つの着物を作り上げています。
細かく工程を分けてしまうと全て合わせて74種類にもなり、辻が花は多くの工程を経て丁寧に作られたものということが分かります。
翠山工房の着物は、生地の素材から一つ一つの工程に対しても非常にこだわりの強い辻が花が魅力的といえるのです。
翠山工房の着物買取りまとめ
今回は辻が花で有名な翠山工房の着物の買取りの話題でした。
翠山工房が辻が花に関心を持ったのは、ちょうど辻が花の復活の立役者である久保田一竹が一竹辻が花を発展させていた時でした。
以来、手間ひまをかけて作られる翠山工房の辻が花は、多くの方の支持を集めてきました。
翠山工房を売る際は、ネットオークションやフリマアプリではなく、着物の買取り店がおすすめです。
着物に精通した査定員がお手元の翠山工房の価値をしっかりと鑑定してくれます。