2010年6月アーカイブ

富山のすごいBDF会社

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福井トヨタを後にして、一路北へと向かう。目指すは富山県。リサーチする中で、興味深いBDF施設が富山市内にあったので、訪ねてみることにした。

富山市は平成14年にエコタウン事業地域として承認地域された。廃棄物ゼロを目指す「ゼロ・エミッション構想」を掲げ、「エコタウン産業団地」と呼ばれる資源循環施設の拠点を作っている。その中に、食用油のリサイクル施設があるというのだ。

エコタウンエリアは産業地帯として整備され、様々な設備が並んでいる。そのひとつに「富山BDF」はあった。道路事情で約束していた時間よりも遅れてしまったのだが、社長の石黒さん、山下さんお二人が快く出迎えてくれた。

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なんとこの施設、富山市の全面バックアップに支えられ、1日に3800リッターのBDFを精製できる。そのクオリティは非常に高いことで有名で、東京都の都バスからも燃料の依頼が来るほどだそうだ。
「年間5000人がこのエリアを見学にきます、そのうち3000人がこのBDF施設の見学にきますよ」と石黒さん。
精製したBDFは、富山市が委託する民間のゴミ回収車やバスなどに利用されている。

0mから3500mまでの標高差をもつ広大な富山市は、廃食油を集めるのも大変だ。そのため、回収場所は市内約80か所の地区センターに絞り、20リッタータンクに溜まったら回収しているのだそう。

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<<油のベタつきをなくすため、消臭効果のある天然素材の液体を、霧状にしたものを天井から降らせているので、施設はとてもきれいで匂いもきつくない


精製施設を見せて頂いたのだが、これがとんでもなくすごい!! 処理行程を追っていくたびに、違う建物に移動しなければならないほど大規模なのだ。
まず、ドラム缶に入れて集められた油はプラットホームに集められ、機械を使って一気に逆さにして貯蔵タンクへ流していく。廃食油が5000リッター集まったら、そこから作業開始。3日間かけて前処理を行い、油の成分をテスト。BDFの原料として品質をクリアするものなのか厳重に見極める。油が無事合格すれば、ようやくBDFの精製がスタートする、という流れだ。しっかりした前処理を確実に行うこと。それが、ここでクオリティの高いBDFが精製できる大きな理由になっている。

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これだけの量のBDFを精製すれば、副産物である"水洗いした後の水"と"グリセリン"も大量に出る。1回につき、グリセリンの出る量は1.5トンにもなってしまう。しかし、これも目の前にある「生ゴミからメタン発酵する工場」にもっていき、再利用するという。
「副産物も、大規模な移動なしで、すぐ目の前の施設で再利用できる。この場所じゃなきゃやらない!と僕は思っていましたよ」と石黒さん。

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施設を見せて頂いた後、道路に面した「BDFステーション」で、BDF燃料を分けて頂いた。ステーションには「セルフ」の文字が書かれている。人件費を削減するために、カードでの購入に徹底したエコステーションだ。

石黒さん、山下さん、突然の訪問にも関わらず、丁寧にお迎え頂きましてありがとうございました。すばらしい燃料を頂き、味わって走っています。バイオディーゼルカーも喜んでいるようです。

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本日は曇り空、雨は降っていない。沖縄では梅雨明けを迎えたそうだ。

朝から「福井トヨタ 開発店」へ向かう。バスコファイブのミッションオイルを交換するためだ。じつはバスコファイブの走行距離は11万キロを越えた。通常ミッションオイルは10万キロを越えたら交換時期と言われるが、その交換するタイミングについて、以前から頭を悩ませていた。
これはどの車にも言えることだが、ミッション部分は車の要を担う摩耗も激しい部分。それを変えることによって、今まで保っていたバランスが変化することが考えられる。いつ交換するのか、どの方法をとるのかを10万キロを越えつつしばらく迷っていた。
そのことを毛利さんに伝えたところ、いろいろと相談にのってくれ、ついに交換することに決めたのだ。

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ジャッキで車体がもち上げられたバスコファイブ。その下へメカニックがもぐって作業を始めた。しばらくすると毛利さんが手にコップを2つもって見せてくれた。中には、ミッションオイルのBefore(交換前)とAfter(新品)。新品はピンク色のオイルが、バスコファイブから出てきたオイルは真っ黒だった。なんとこんなに色が違うのか。それもそうだなぁ......。
「10万キロも走れば汚くなるのが普通だけど、思った以上に汚いかな」と毛利さん。
ピンク色のきれいなオイルが全体にまわるよう循環させながら、いちばん車に負担の少ない方法で交換をして頂いた。
じつは工場長の毛利さん。パリダカではメカニックとして現場で動いていたが、現在はメカニックを率いて統括する立場にいる。「僕は今、あまりクルマを触ることはできないんですよ」と言いながら、スーツ姿にも関わらず自ら車体の下へ入りあれこれと丁寧にチェックをしてくれた。

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とてもデリケートな部分の整備だが、心底信頼のおけるトヨタディーラーメカニックに相談にのってもらい整備をして頂くことができて大満足だ。僕にとっても相棒のバスコファイブにとっても、これ以上安心なことはない。

福井トヨタの皆さん、小泉さん、富山さん。そしてあれこれと2日間にわたり細やかにケアをしてくれた毛利さん、本当にありがとうございました!
その後、200km以上を走り続けていますが、エンジンの調子はとてもいいです!
また次に会えるのはいつになるかな? その日を楽しみにしています!

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越前ガニと甘えびのお宿・白浜荘の名物おかみ、ムキムキみっちゃん!
世界一カニむきが早いんだそうです。筋肉ムキムキじゃなくって、カニの殻を"ムキムキ"ってことなんですね。朝ご飯をサービスしてもらいました〜! おかみさんどうもありがとう!

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ここ福井には、3年前アフリカで出会ったラリー仲間がいる。僕が2007年にダカールラリー(通称:パリダカ)でトヨタオートボディーチームのドライバーとしてBDFを入れて完走したときにお世話になったチームメカニックなのだ。そして彼らはここ福井県のトヨタで働いている。日本一周の途中で立ち寄らせてもらった。


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午後5時半ころ福井トヨタに到着。バスコファイブのオイル交換の時期でもあったので、整備もお願いする。「福井トヨタ 開発店」に入ると、まずパリダカメカニックの一人、毛利さんがスーツ姿で迎えてくれた。なんと、久しぶりだ! ピシッとスーツを着ている毛利さんは、毛利さんじゃないみたいだ(笑)

......と間もなく、社員の皆さんがどんどんやってきて車を囲んで大撮影大会が始まった。クルマを前から横から、さらにグルッと回って下をのぞき込んだりと、皆さん本当に熱心に見て頂いた。さらには油まで用意してくれていたのだ。突然の訪問にも関わらずこんなに温かい歓迎を頂いて、ほんとうにうれしい限りだ。

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社員のみなさんに持ってきて頂いた廃食油を入れて頂く

そうこうしているうち、もう2人のメカニック、富山さんと小泉さんが市内の他店から駆けつけてくれた。3年ぶり、いやぁほんと懐かしいなぁ!

バスコファイブは早速ドッグへ入り、エンジンオイル、燃料フィルター、オイルフィルターの交換をしてもらった。皆さんの素早い作業には本当に頭が下がる。

3人の仲間、毛利さん、富山さん、小泉さんには、世界一周の写真を見てもらい、パリダカの後、どうやって僕がBDFで走り始めたのか、どんなふうに世界を回ったのかを話した。
写真を見ながら「これは僕たちがパリダカで使ったアシスタントカーだ! この車を乗って砂漠を越えたんだよな〜。アクシデントもあったな、砂嵐で車が止まったり......」と思い出話が飛び交う。

実は2006年にヨーロッパでBDF走行テストをしたランクルはパリダカでメカニックたちが移動のために乗っていた車なのだ。彼らメカニックも砂漠を自分たちで運転して次のキャンプ地まで行き、そこで整備が必要な選手のラリーカーを待つのだ。彼らメカニックが砂漠で乗っていたまさにそのクルマを、試験走行をしていたのだ。


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夕食は福井名物の串焼き屋「秋吉」へ連れて行ってくれた。これがまたおもしろい。ひと口サイズだから、1種に20、30本は当たり前。4人で軽く100本以上はたいらげた! ここは家族で食べられる珍しい焼き鳥屋さんで、最近は東京にも店舗を構えるとか。いくらでも入ってしまいそうな焼き物を男4人でつつきながら、熱いトークは止まらない! こうして夜は更けていくのであった......

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午前中、カタカタとブログアップしていると、次第に雨が降り始めた。梅雨もいよいよ本番だ。

午後4時過ぎ、福井県鯖江町でBDFを精製している福祉施設「福授園」を訪ねた。前日電話での突然のアポイントにも関わらず、快くプラント見学のOKを頂き、御幸事業所の所長さんや皆さんが到着を待っていてくれた。

福授園では、昨年2月から市で回収した廃油を買い取り、BDF精製をスタートした。事業所は市内に3つあり、障害者が社会参加するための力になっている。現在この施設を利用しているのは150名。その利用者の送迎やスタッフの事業所間の移動などに、計11台のディーゼルカーにBDFが使われている。

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温室スペースにはプラントや廃油が整頓され置かれていた。プラントはセベックのEOSYS-50(1バッチが100リッタータイプ)。西日本ではあまり見る機会がなかったプラントなので、何だかとても懐かしい。この施設では月700リッターを精製、毎日稼働しているそうだ。
「今までBDFを車に入れて問題はまったくありませんでしたよ」と所長さん。もしも車が止まってしまっては、施設への送迎に差し障る。施設の皆さんが丁寧にBDFを作られている様子が伝わってくるようだった。廃油は市以外にも、独自にホテルや近隣のレストランからも集めているそうだ。

「グリセリンの処理に困っているんですよ」とグリセリンがたっぷり入ったいくつもの一斗缶を前に、副所長の明城さんがつぶやいた。そこで旅をする中で僕が見て学んだグリセリンを産業廃棄物として処理するのではなく、堆肥や助燃剤などさまざまな形で有効利用されていることをお伝えさせていただいた。この施設でも、グリセリンを有効活用をして、ますます事業に役立ててほしい。

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福授園の皆さん、快くプラントを見せていただきありがとうございました!

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滋賀県で補給

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6月17日晴れ、31℃。今日は真夏の様に暑い。梅雨に入って涼しいと思っていたら予期せぬ暑さにちょっとぐったり。
午前11時にサポート頂いている「油藤商事」のスペースをお借りして、イオン交換樹脂6本分の充てんと分けていただいた廃食油をこす作業をした。
青山さんは、フォークリフトを動かしたり、廃食油を濾したり、スタンドとバイオディーゼル燃料を作るラボと行ったり来たり、忙しく仕事をしていた。いつでも元気のいい青山さんをみていると力が沸いてくる。今日も朝5時から仕事をしているといって張り切っていた。

しかし今日は......暑い! 真夏のような日射しが照りつける。そんな中での作業にクラクラしてくる。隣では専務の青山さんも黙々と油をこしていた。ここはただのガソリンスタンドではなく、BDFも精製して販売する「街のエコロジーステーション」。プラントは毎日超フル稼働だそうだ。

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油藤商事にて、BDFを約70リッター、廃食油80リッターを分けて頂く。
「ほな気ぃつけて行ってきて!」といつものように笑顔で送り出してくれた青山さん。
青山さん、いつもありがとうございます! 行ってきます!

そろそろ暗くなる頃、お世話になっている長谷川さんのところにご挨拶にうかがった。最近は、仕事が忙しく目が回るほど忙しいそうだ。毎日暗くなっても部屋の灯りが消えることはない。

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「車のほうは問題なく走っています」と報告すると「よかったよかった」と目を細めた。近況報告と世間話をした後、またお会いする約束をして手を振ってわかれた。

行ってきま〜す!

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今日は、バイオディーゼルカー「バスコファイブ」の車体カバーを作って頂けることになった大阪の仲林工業に立ち寄る。
各地で頂いた油の入ったジェリ缶や、テントなど、たくさんの荷物が積まれたバスコファイブの高さは2.4m。普通のランクル用カバーではとうてい収まらない。
そこで仲林工業さんに、専用の車体カバーをお願いしたというわけだ。

仲林工業は創業30年以上。長年の経験を誇る車体カバーの老舗。国産車や外車問わずオリジナルのカバーを、環境に合わせて作ってくれる。大きなものでは電車の車両用のカバーも受注したことがあるとか。

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あらかじめ採寸して作られた第一弾の保護カバーをもってきて、職人さんたちがバスコファイブを包み始めた。そして......すっぽり。バスコファイブがシルバーのカバーに見事包まれた。 すごいぞ〜!
すると素早い動きの職人さん。ミラー部分の位置、左前方の飛び出たミラー部分や余分な部分をクリップでとめて、何やら指示を書き込んでいく。バスコファイブにぴったり合うように、さらに微調整をして仕上げをしてくれるそうだ。
その経過はまたブログでお見せしますね!

仲林工業の皆さん、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします!

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鳥取環境大学のBDF研究

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田中さんとご家族に見送られながら、朝9時、一路鳥取へ向けて出発した。雨の中2時間30分ほどの道のりだ。とうとう梅雨に突入したようだ。

今日向かうのは、鳥取環境大学。大学の研究活動のひとつとしてBDFを精製しているとのことで、田中さんに紹介していただいたのだ。鳥取環境大学へ到着すると、生徒さんが雨の中傘をさしながら出迎えてくれた。車載プラントを紹介すると、目をまん丸くしながらちょっぴり恥ずかしそうに質問をする生徒さん。

「これで世界一周してきたんですよね!?」「この中で寝るわけじゃないですよね!?」「この車、壊れたらどうするんですか?」......。
などお話をしながら記念撮影もパシャリ。

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その後、学長の古澤巖さん自らBDFの研究活動について熱心にご説明を頂いた。

ここ鳥取環境大学の研究活動の中でもBDFは大きな位置づけにある。
精製を始めたのは7年前。地域住民から公民館などを通じて回収した廃油からBDFを精製。大学スクールバスや鳥取市の100円バス「くる梨」に利用するなど、地域に貢献する研究活動として注目されている。

「BDFを通学バスに使用して5年になります。鳥取はらっきょうが有名ですが、一昨年にはそのらっきょう畑のトラクターも動かしたんですよ。まったく問題ありませんでした」
と古澤学長。

学内では大型のバス1台と20人乗りの小型バス1台、その他学用ディーゼル車はすべてBDFで動かしている。

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プラントを見せて頂くと、その立派な施設に驚いてしまった。ひとつは蒸留システムのついたダイキ製のもの。蒸留することでクオリティの高いBDFを造り出している。出来上がったBDFは水のように無色透明で、もちろん厳しい品確法もクリアしているという。

そしてもうひとつは、(株)タクマとの共同研究事業。廃油から軽油に非常に近いものを精製する「バイオ軽油製造技術」の実証試験プラントだ。特にすばらしいのは、植物油だけではく、動物油、さらに機械油でも精製できるかもしれないということだ。

「現在は開発中でまだマニュアルで動かしている状態です。将来、1〜2年後にはオートマティックにしたいと思っています。廃棄物は出ませんが、かなり熱を放出していますから、その熱も利用すればもっと画期的なものになると思いますよ」と古澤学長。

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例えば風力発電のモーターに使用している機械油。メンテナンスのために7〜8年に一度はオイル交換が必要になるが、その際には大量の油がゴミとして出てしまう。そんな機械油もこのプラントで精製すれば、燃料に変えることができる時代が来るかもしれないのだ。


大学と地域の連携は、街を人を豊かにするものだ。廃食油をただリサイクルするだけでなく、環境、交通を含めた鳥取の街づくりを考える。新しい挑戦と研究を行い、石油に頼らない社会を地元鳥取をモデルとして提案する、鳥取環境大学。
この大学から、地球を救う新エネルギーの鍵となる人材が現れる日も近いのでは! 今後の活動が非常に楽しみだ。

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最後に環境大学で精製したバイオディーゼル燃料20リットルの提供を申し出て頂き、給油させていただいた。精製には時間がかかるためとてもありがたい。

古澤学長、先生、生徒の皆さん、雨の中お時間を割いて頂きありがとうございました。

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松江市はじめての天ぷら油バス

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松江市では「天ぷら油で走っています」と書かれたバスが走っている。その発起人が、じつは僕らを案内してくれている田中さんだ。田中さんが事務局長を務める「NPO法人プロジェクトゆうあい」と「一畑バス」がコラボして生まれたのが松江市の『天ぷら油バスプロジェクト』というわけ。平成22年の3月から1日3便運行している。

このバス、「廃天ぷら油」の文字がとっても見やすくてわかりやすい! 一畑バスの敷地内でバスを見せて頂いたのだが、インパクトも非常に大。車内にはやはり天ぷら油のほのかないい匂いが香っているそう。
とすれば、このBDFの元となる油。その肝心な油がどこから来るかというと......

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回収場所がココ! スーパーにあるオリジナル回収マシーン、その名も「油〜コ(ゆーこ)」さん。市内スーパーなど7か所に設置されています。家庭で出た廃食油を容器と一緒にこのカゴの中へ入れてボタンを押すと、自動的に重量を量ってくれます。300ml以上であれば、"ECO"の刻印がされたコインがチャリ〜ンともらえる仕組みです。
ただのコインじゃありません。一畑バスの運賃が一部割引になったり、さまざまな特典がついているんです。
「油のかわりにコインがもらえるといった仕組みは、日本で初めて。いえ、世界で初めてだと思います」と田中さん。

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なるほど、ただ天ぷら油を持ってくるだけじゃない。油が何に使われて、どんなふうに循環しているのか、コインを通じてより楽しく参加できるというわけ。そして油の回収、精製、コインの刻印は、地元の福祉事業所がそれぞれ行うことで仕事を生みだし、分担連携して行っているのです。
「現在、天ぷら油バスは1台のみ走行中。もっとみんなに参加してもらいたい。そのためにはコインが使える特典をもっと改善できるはずなんですよ」と、田中さんは腕を組んで空を見る。

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田中さんに初めてお会いしたのは、昨年の9月のことだった。ここ松江市にある障害者施設もみの木園で講演をさせて頂いた時に、「エココインを使ったてんぷら油バスプロジェクト」についてお話を聞いていたのだ。その後、この廃油バスのプロジェクトが見事実現。今こうして松江市を案内して頂いている。

この日の最後には「NPO法人プロジェクトゆうあい」のオフィスに立ち寄らせて頂いた。「松江バリアフリーツアーセンター」と大きく書かれた看板が目に入る。ここでは障害者の自立支援、バリアフリーの啓発事業が大きな取り組みのひとつだ。

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こんなのを作ってみたんですよ、と手渡されたのが「どこでもバスブック」。表紙には「てんぷら油でバスに乗ろう!」のかわいいイラスト。中には松江のバスの路線と時刻表。さらにマップや行き先が連携されて書かれていて、これ一冊で松江のどこへでもバスを使って観光へ行かれる内容だ。パラパラめくると......あっ、僕の名前も! 昨年、初めてお会いしたときのことを、少し書いて頂いていたのでした。
町の良さを大切に、不便なところを改善しながら、みんなに優しい楽しい町にするには......? 既成概念にとわられず、ひらめいたら即実現させていく田中さん。今日もメガネの奥で「すてきな松江の町づくり」のアイディアを考案中だ。

田中さん、ご家族の皆さん、出会った皆さん、どうもありがとうございました!

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ふたつ目のプラント見学は、島根県松江市にある「アースサポート株式会社」。ここは産廃業やリサイクル業を行っていて、BDF精製プラントももっている。

私たちが生活で出したたくさんのゴミの山。それをショベルカーが大手でつかんで処理槽へ入れていく。その横を通り、案内してもらったプラントは、広い敷地に行程にそってタンクがきれいに並べてあった。

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アースサポートがBDFプラントを作るきっかけは、主にこの地域からでる廃食油を回収しBDFを作る事で地域の社会的貢献をしようと始めたのがきっかけだという。作られたBDFは工場内のフォークリフト1台、トラック3台の計4台にBDF100%で使用している。だが、エンジンが壊れたこともあるそうで、けっして簡単なことばかりではなかったようだ。「過去には重機がだめになったこともある。その時はフィルターも駄目になったし、その先の配管もダメになったから、不安もある」と。
おそらく、それはBDFに問題があるのではなく、過去に軽油を使用していた頃の燃料タンク内のスラッジがBDFによってそぎ取られ(BDFはいろいろなものを溶かしはがす性質があるのだ)、それが詰まってしまったのだろう。

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それにしても稼働率は月に2回ほどだというから、もったいない!
今後、NPOと市内を走るバスの共同事業が計画されているとのこと。今眠っている余剰能力が発揮されるのも近いのでは!? 今後の展開が楽しみだ。


データメモ:
プラントは鹿児島県の南港製のもので、ここも水を使わないタイプ。担当者が不在だったので詳細はお聞きできなかったが、行程のあちこちを電気制御で管理しているところが今までに見たことがなく、進んでいるようにも見える。グリセリンを分離させる機能を薬品で行っているのか?処理の仕方は不明だ。1バッチ、200?/2日を精製。


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出雲は、ぜんざい発祥の地?!

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先にも話したが、日本中の神様が集まる地、出雲は「神(が)在(る)」地。
あの甘い食べ物「ぜんざい」は、その神在(じんざい)がなまって「ぜんざい」になったという。ここは、ぜんざい発祥の地なのだそうだ・・。

お参りを終えた後、甘いものに目がない僕は、さっそく近くのぜんざい屋に入ることにした。冷たいあずきと暖かい餅のぜんざいは、う〜ん、甘くて美味しいぞ。


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田中さんの案内で、次に向かったのは、松江市斐川町。
斐川町では、公用バス3台にBDFを入れて走らせているという。回収ボックスはプラント横にひとつと、町中には公民館に7か所、計8カ所があり、年間約1万リッターを回収しているそうだ。

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案内してくれた農林振興課の新宮さんが苦労していることとして、お話してくれたのは
「廃食油の回収量と必要なBDFの量は、季節によってバランスが難しい。夏はバスの稼働率は高いけれど、油の回収量は低い時期。いっぽうで冬はバスの稼働率は低いけれど、油は溜まっていくんですよ」ということだ。そこで夏場の足りないときは給食センターから早めに回収するそうだ。

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話を伺っているとき、ちょうどBDFの給油をしにバスがやってきた! 大きな虹の半円に「使用済みのてんぷら油をリサイクルし走っています!!」と描かれたバスは、町の資源循環のシンボルだ。本日の運転手は曽田さん。
BDFに関する今後の目下の課題は「回収量と現状をどう維持していくか、また安定させていくこと」と新宮さん。

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出雲は夏になるとひまわりの花々が黄色い絨毯を作る。約5〜6年前はひまわりの種からBDFを作る取り組みもされていたが、今は食用として美味しいドレッシングのみに使われているだそう。

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メモ:松江市斐川町役場BDF事情
ここでは平成17年から「斐川町バイオマス利用計画」を策定。平成18年度から廃食油の回収と精製を行っている。そのプラントが町役場の敷地内にあり、精製しているのは役場が委託する地元NPO。定期的に精製にやって来るが、基本的になくなる頃にまた作る。プラントはダイキ製の100リッターのバッチ式。精製に水を使わないものだ。

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日本一周再スタート〜出雲大社

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6月14日晴れ、今日から梅雨入りと聞いていたけれど、朝から天気はとても良い。日本一周の再スタートとしては実にさい先いいのスタートになった。
7時20分ころ、お世話になった「NPO法人プロジェクトゆうあい」の田中さん宅を出発して出雲大社の駐車場に着いたのは、朝9時ころだった。新聞記者の方たちの取材を受けた後、参道を通って本殿に向かう。
参道の両端にそびえ立つ木々はなぜか龍が立ち並んでいるように見えた。その木陰の中を歩くと心地よい風が流れ歩くのが気持ち良い。


この出雲大社の参拝は、ちょっと変わっていて「二礼四拍手一礼」。また、十月は、「神無月(かんなづき)」と呼ばれるが、神々が集まるこの地域だけは「神在月(かみありづき)」と呼ばれている。


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旅の安全とこの旅でまた多くの方との出会い、実りあるものになる事を願った。

いよいよこれから日本一周の「北半分の旅」が始まる。
出発してから、早1年2か月。今までたくさんの方々との出会いに恵まれて、ここまで無事に来ることができた。これからまだまだ旅は北へと続いていく・・・。

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松江市の田中さん宅

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島根県の松江市に到着したのは、ちょうど正午をまわったところだ。県庁舎の駐車場で待ち合わせた「NPO法人プロジェクトゆうあい」の早瀬くんが待っていた。
明日出雲大社をスタートする前に出雲についてもう少し知っておきたいと思い、下調べも兼ねて出雲に行くことにしていたのだ。特に神話や遺跡のことについて見ておきたかった。早瀬くんの案内で、まず荒神谷遺跡に向かう。弥生青銅器である銅剣358本,銅鐸6個,銅矛16本の出土したことで有名。銅剣の出土は日本一の本数がみつかったところ。さらに加茂岩倉遺跡で銅鐸が39個発見され、どちらも出土の数が日本一。この地を中心に大きな文化や都市が栄えたに違いないと思ってしまうのは僕だけだろうか。
荒神谷遺跡で思わず藤岡大拙著の最新版「出雲神話」の本を買ってしまった。う〜ん、面白そう。後でゆっくり読もう。・・・

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午後6時半ころ、松江市内にある田中さん宅に到着。しかし、簡単には車で入れないほど細い路地。何度も切り返してバックで路地の行き当たりまでさがる。しかし、ミラーの両サイドの隙間は5cmほどしかない。入れてよかった〜!

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路地をバックしていると田中さんのお隣の奥さんが油を持って駆けつけてくれた。田中さんのお子さん達にも車のプラントに廃食油を入れていただいた。ワ〜、なにこれ!という声やすげ〜など歓声があがる。給油後、みんなで記念写真を撮った。

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田中家の今日の夕食は天ぷら料理にお寿司と豪華な食卓。美味しい手料理をありがとうございます。廃天ぷら油はもちろんバイオディーゼル燃料へ。

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バイオディーゼル燃料もなんとか松江市までもったが、あと60km走れるかどうかというところ。なんとか田中さん宅の軒先を借りて今後の燃料を大至急作らなければならない。いつものように燃料が厳しい〜!
この写真は、すでに一度反応して作ったバイオディーゼル燃料をもう一度反応タンクに移して、水分とメタノールなどを除去するためにラインを変えているところ。いつもとは違う手順なのでけっこう大変だ。

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北極に惚れた男、山崎さん

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今日は、北極に惹かれて犬ぞりで旅を重ねる山崎哲秀さんのお宅に泊めて頂いた。1988年から北極圏に足を運び、イヌイットの人達に犬ぞりの作り方や犬の調教など一から教えてもらい単独で北極圏を犬ぞりで旅するスキルを身につけたという。

冒険家として記録を作ることや人と競うことより、犬ぞりでの旅が好きで、好きで、北極圏に通ったという山崎さん。僕も、バイクで走る事が好きで、好きで、日本を飛び出し、自由に走れるサハラ砂漠に通いだしたのは1983年から。それ以来砂漠には27年あまり通い続けている。そこには走るのが楽しいという原点があった、2人ともそのパッションの原点はどうやら同じだということに気がつき話が盛り上がった。

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毎年6ヶ月を北極圏で過ごし、6ヶ月を日本で過ごすという。北極圏にもどるとまず、しばらくそりを引いいていなかった犬達のトレーニングから始まるという。犬達にそりを引く筋力をつけるためにイヌイットの村の廻りを毎日そりを引かせて走るのだ。3ヶ月かけて犬に北極圏を走る体力をつけ、自分も極地に体を慣らせていく。そして残りの3ヶ月を誰もまだ踏み入った事のない無人の北極圏を犬と共に旅をするのだ。なんと素敵なことだろうか。自分が、もしサハラに出会っていなかったら北極圏を走っていたかも、なんて思ってしまう。
彼は現在「アバンナット」というプロジェクトを行っている。彼でなければいけない北極圏での様々な学術調査を集める仕事をボランティアでやっているそうだ。

山崎哲秀さんのHPはこちら→http://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/

翌朝、奥さんに料理に使った廃天ぷら油をバスコファイブに給油していただいた。もっと話が聞きたかったが、今度またお邪魔させてください。おいしい料理と素敵な話をありがとうございました。

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イマッチと再会! 葉山BEACHへ

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葉山でイマッチと再会した!

自然と人力だけで海を渡る沖縄の伝統船"サバニ"。昨年そのレースで、イマッチはカヌーの内田さんと同じチームで。僕は渡嘉敷のチームで出場していた。

以来、1年ぶりだ。懐かしいなぁ〜(オレンジのTシャツがイマッチ!)

彼は小さな頃から海と親しみ、現在ではここ「アウトドアフィットネス 葉山BEACH」で、カヤックやオーシャンスイム、ライフセービングなどなど、海を舞台に伝えるワークをしている。

「もう僕、明日から館山店に行くんですよ〜」と、そんなギリギリのタイミングで出会ってしまった。ご縁というものは不思議だ。

また会おう。頑張れ!

葉山BEACHで見つけた「廃食油リサイクルバケツ」。
会員さんがフィットネスついでに、もってきてくれるそう。
ネイビーカラーに白ロゴが、いい感じでした↓↓

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