2009年7月アーカイブ
7月23日。サーファーやボランティアで運営する「とうとがなし」は、奄美文化センターで行なわれた。
この日、パタゴニアのイヴォン・シュイナード氏は、他の大きなイベントとスケジュールが重なっていたが、奄美大島に来る事を選択してやってきたという。さらにガイアシンフォニーの映画監督・龍村仁氏、奄美大島の奄美リゾートばしゃ山村村長・奥篤次氏。奄美出身の歌手・元ちとせさん。J-WAVEナビゲーターのアンドレア・ポンピリオ氏が出演した。僕もこの日のオープニングを飾る写真を披露するためにバイオディーゼルカーでうかがった。
このイベントの主催はすべて島のサーファーやボランティアで行なわれ、出演者も出演料などいっさいない。運営はイベントTシャツの売り上げでまかなわれ、入場チケットはすべて無料という異例のもの。当日の会場は島民で埋め尽くされ、1500人が集まった。
会場を元ちとせさんの島唄が包む。そして前日に僕が撮影したサーファーと皆既日食の写真を巨大スクリーンに映した後、シュイナード氏が島に向けて熱いメッセージを贈った。
島を守るためには、そして島の未来とは。ポンピリオ氏の司会のもと、ゲスト3人が胸のうちを語っていった。右上写真がイヴォン・シュイナード氏、左下が龍村仁氏。
フィナーレには元ちとせさんの六調のリズムにのり、会場の人全てが立ち上がって踊りだした。1500人が一つに成った瞬間だった。左下の写真は、サーファーであり、このイベントの発起人の野崎氏。右下の写真は出演者全員の記念写真。
会場の入り口には、バスコファイブが飾られ、地球一周したときの写真が展示された。右上写真は、イベント後、バイオディーゼルカーを説明しているところ。左下は、フリーダイビング・アジア記録保持者である篠宮龍三さんと同じく女子部門でアジア記録を持つ山内知子さんらと記念写真。彼らも皆既日食を見た後、イベントのお手伝いをしていただいた。右下の写真は、バスコファイブのガンノズルを頭に向けているイヴォンさんとの2ショット。
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「とうとがなし」とは奄美の言葉で、人や自然に対し最大級の「感謝」や「ありがとう」という気持ちや祈りを表したものだそうだ。
地球を使わせてもらっているという感謝の気持ちが薄れ、私利私欲のために地球を利用してしまった結果、地球がバランスを崩し始めていることは間違いない。それに気づいた者から自分のできることを始めなければならないのだろう。
島を愛するサーファー達が自分のできることから動き始め、やがて多くの人々を動かしたことは、とても大きな一歩となったイベントだったと思う。
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とうとがなし公式webサイトはこちらから:
http://promotion.jp.msn.com/totoganashi/top/information.html
7月22日、日本で46年ぶりに皆既日食が観られるこの日。国内外からおよそ15,000人が奄美大島を訪れたようだ。
同じ地域で皆既日食が観られるのは300年に一度と言われる。
皆既日食が午前9時35分から始まった。
本格的な日食が始まったのは午前10時55分からだった。
日本の島の環境は時代の波と同時に変化し、自然の環が崩れ、海は汚れていく。
そして島は高齢化と過疎化が進み、子供達は島の外へと出て行く。
太古の昔から、自然が循環し人間と共存してきた島の輪が今崩れ始めている。
海を愛するサーファー達は、自然の声に敏感だ。将来自分たちの子供の未来を考えたとき、このままではだめだ、なんとかしないといけないと思った。
太陽と月と地球が一直線にならんだこの日、皆既日食のリングが島の循環の輪を取り戻すきっかけとなるよう祈り、空を仰いだ。
皆既日食の日、僕はサーファーと一緒にカメラを持って海に出た。
原始のころの人々も突然暗くなった空を見上げたと同じように皆既日食を感じたかった・・。
真上にある太陽とサーファーを同時に撮る為に魚眼レンズをつけた水中カメラを持って海の中に入った。日食の間、僕は体に重りをつけて潜り、シュノーケルで息を吸いながらゴーグル越しに水中からファインダーを覗いていた。カメラのレンズだけを海面の上に出して、皆既日食とサーファーをずっと撮り続けた。
海上には微風と波があったが、10時55分・・空が暗くなると同時に風がおさまり、波がピタッと止まった。
海の中がサワサワ〜という感じで冷たさが体に忍び寄ってくるのを感じた。
太陽が完全に見えなくなった2分半は、時間が止まったようだった。
その時、僕は海の中でたった一人、地球と一つに成った。
朝から23日に予定しているトークイベントの会場の奄美文化センターへ下見に行く。「とうとがなし」というイベントのオープニングで皆既日食とこのトークイベントに合わせて僕が撮影した映像を流すということなので、僕のPCと文化センターの機材との合わせと調整のためだ。
「とうとがなし」とは、奄美の言葉で、人や自然に対し最大級の「感謝」とか「ありがとう」という気持ちや祈りをあらわしたものだそうだ。
今僕らは地球を使わせてもらっているというそんな感謝の念を忘れ、私利私欲のために地球を利用してしまった結果、地球がバランスを崩し始めている。
島の環境は時代の波と同時に変化し、自然が崩れていく。島は過疎化が進み、子供達は島の外へ、海は汚れていく・・・。太古の昔から、自然が循環し人間と共存してきた島の輪が崩れ、崩壊しはじめたこの島を一人のサーファーは、島に未来がないと心配したことから今から3年前にパタゴニアの創始者、イボン・シュイナード氏に現状を伝え、皆既日食の日、島に来てくれるようにコンタクトを取り続けてきた。そして、3年後のこの皆既日食にイボンをはじめ多くの人達がこの島に集まった。
そのオープニング映像を頼まれたのだ。
今日は、南風原町にあるクリナップの沖縄ショールームにお邪魔する日だ。クリナップとは仕事で5年ほど前からおつきあいがあるのだが、このバイオディーゼルアドベンチャーのプロジェクトにも大変協力していただいている。日本一周では沖縄にあるクリナップのショールームで一般の家庭から出る油を集めていただいており、すでに前から準備をしておいてくれていたのだ。
シュールームには約30名近い地元の方達が集まってくださった。特に油を使う料理が多い沖縄では、廃食油の処理に非常に困っている。ゴミ回収のときに廃食油だけはリサイクル処理ができないため、今までは油凝固剤を使うか、新聞紙で吸い取って捨てるしかなかったと参加してくださった主婦から伝えられた。それに対して、廃食油は石鹸にしたり、バイオディーゼル燃料にして有効利用ができることを伝えることができた。
講演が終わった後、外に出て出ていただきバイオディーゼルカーの説明をさせていただく。その後、それぞれ持ってきた廃食油をバスコファイブに直接入れていただく。
参加された方達は、いろいろな質問をしたり、車の運転席に座ってみる等とても楽しいんでいただいた。みなさんの笑顔が印象的だ。
沖縄ショールームでは、廃食油の回収拠点としても協力してもらったおかげで沖縄を走る燃料も作る事ができた。地元の方達にお会いして交流する機会を作ったくれ、廃食油を集めていただいたクリナップに感謝したい。ありがとうございました。
ザ・ビーチタワー沖縄が地域のために貢献していることの一つとして、目の前のビーチを使って子供達のためにライフセイバー育成に協力している。ザ・ビーチタワー沖縄の泊めていただくという縁もあり、この日曜日にそのキッズ達のトレーニングにお邪魔して、バイオディーゼルカーを持ち込み、バイオディーゼルカーの仕組みや世界一周の話をさせていただくことになった。
午前中だがすでに日差しは強いので、子供達にはテントの下で話を聞いてもらった。どうやって海外で油を集めたのか、燃料の作り方、旅で困ったこと等質問を受けた。
最後に持って来てもらった廃食油を子供達、親、ライフセイバー、そして関係者に入れてもらいました。ありがとうございます!
ビーチホテルの真ん前で記念写真。車の後ろに見えるのはお世話になった「ザ・ビーチタワー沖縄」だ。この後は素敵なビーチでライフセイビングの練習が始まった。みんなトレーニングがんばって!
「ガンガラーの谷」、それはおよそ数十万年前にできた洞窟の天井部分が崩落し、それによってできた谷間に広がる森と洞窟。数百年も前から、地元の人々に聖地として崇められてきた特別な場所だ。
この地を守るのは樹齢150年にもなる大主(ウフシュ)ガジュマルの木、奥には人々が命の誕生と子の健やかな成長を願う「種之子御嶽(サニヌシーウタキ)」、そして1万8千年前の古代人「港川人」居住跡の可能性から発掘が今も行われている洞窟「武芸洞」......と、スピリチュアルな地が続く。人々はここに魂のサイクルを感じ、敬い、祈りを捧げてきた。
そんな聖地「ガンガラーの谷」で、トークショー&セッション「Transit For the Future」を行えることになった。場所はその洞窟内にある「ケイブカフェ」で、すぐ横にバスコファイブも展示する。
特別な洞窟に抱かれて、仲間とトークができる。僕はとてもうれしく、また同時に心の芯が凜とするような思いに包まれた。
「単なる観光地としてではなく、人と自然の関わりを真剣に考え、自分たちも受け継ぎ、古代の魂と触れ合える場所として人々に見てほしい」ここでツアーやカフェをオープンする高橋さんらのそういった思いにも強い感銘を受けたのだ。
いよいよ洞窟へ。芝生を抜け、樹木たちの間の坂道をバスコファイブで下りると、穴がぽっかりと口を開けている。一端車をとめ深呼吸をし、慎重に奥へ入ると、広い洞内に辿り着いた。世界一周をしたけれど、こんな空間にバスコファイブを入れたことはなかったな。シャッターをきり、少しの間静かに場所を感じてみる。岩と岩の間から夕暮れの光をうけ岩肌が黄金色に輝いている。どこかひんやりとした空気には樹木や岩々の呼気が宿り、呼吸をすると身体の内側から浄められるようだ。きっと相棒バスコファイブも同じことを感じているに違いない。
打ち合わせやセッティングを行い、講演が始まる頃には辺りすっかり暗くなっていた。ライトアップされた洞窟の中央に皆で集うようにして、イベントが始まった。皆さんとの距離が近くて、話しかけられるようにトークができる。なんだかとても穏やかな気持ちだ。
まずは僕のスライドショーから。世界一周の時の写真や説明に加え、じつはここではいつも学校で行う講演とは違うアプローチで写真を流すことにした。この空間からインスピレーションを受けて、旅の視点から地球のさまざまな風景を見て頂きたいと思ったのだ。皆さんの目にはどんなふうに映ったかな!?
後半はいよいよトークセッション! 題して「太古の洞窟で語るこの星の未来」。
メンバーは、「アーストリップ」の中村圭一郎さん、脱石油型社会を目指す地域活動家のガリさんこと井上聖さん、沖縄の自転車小僧こと安井楓さん、そして僕の4名。
地球のこと、これからの未来のことなど、それぞれ分野の違うメンバーが集いトークできたこと、皆さんに聞いて頂けたことがとてもうれしかった。4名が話すには当然ながらあまりにも時間がなかったが、またこのような機会をぜひとももてたらいいなと思っている。
この日もたくさんの方に廃食油を頂いた。普段は昼間の講演であまり披露できないが、LEDライトが光るバスコファイブの夜の姿もゆっくり見て頂くことができた。この日、ケイブカフェに飾られていたガジュマルの写真を撮影した小町さんにもご来場頂き、油を注いで頂いた。
最後はゲストやスタッフすべての人で輪を作り、目を閉じて祈りを捧げる。きっと人々は昔からこうして想いを受け継いできたのだろう。岩の間からは、月が輝き顔を出していた。
ご来場頂いた多くの皆さん、そして「ガンガラーの谷」のスタッフの皆さん、中村さん、ガリさん、安井さん、すてきな時間をありがとうございました。いつの日かここで再会し、トークしたいですね! そしてそのときはここをゆったり歩き、また古代の時間に耳を傾けてみたいなと思う。
今回宿泊させていただいたところは、元小学校。数年前最後の1人の小学生が卒業してしまい、村で小学校の処分について協議したところ、村のシンボルでもある小学校を残そうということになり、1階は養護施設、保育所、2階は宿泊施設としてリニューアルさせたのだ。(沖縄初の廃校を再生した施設)
学校を改築した明るくて広い養護施設は、気持ちがいい。広いグランド、遠くには海がみえ、空気が美味しい自然に囲まれた場所にある。一階には保育所があり、小さい子供達が外にでてお年寄り達と話をしたり、一緒に過ごすという環境がとても素晴らしい。
年齢は違うがこどももお年寄りも互いに生活のスピードが似ているので、一緒にいると互いに良い影響があるのではないだろうか。以前からこういう環境が必要だと思っていたのだが、このような場所を実際に目の当たりにできてとてもうれしい。
朝から食堂から出た廃食油をみなさんに入れていただいた。陽気なおばあちゃんは、昔覚えた歌を披露してくれた。
朝ご飯をいただいた後、近くのウインドミル(風力発電)を見に海岸までバスコファイブを走らせた。天気が良く、風が気持ちいい。僕がカモメなら翼を広げていつまでも上昇気流に乗ってウインドサーフしているにちがいない。
ほとんど対向車とすれ違うことのないヤンバルでは、ヤンバルクイナの飛び出し注意の看板が目立つ。ここを走る車は気持ちがよくて飛ばしそう。けっこうやんばるくいなの交通事故はあるらしい。・・・・バスコファイブはエコドライブなので、スピードは出さないものの、ヤンバルクイナがでてこないか目を光らせて走る。
東村の旅路の途中、どうしても寄りたいカフェがあり、中村さんになんとか時間を調整してもらい「カフェ山甌(やまがめ)」へ。ここは山の谷間、やんばるの森の中にあるオーナー手作りの木製カフェ。じつは3年前に参加した「アースラン」で立ち寄ったことのあるお気に入りのお店なのだ。木々や葉の香りと川のせせらぎ。テラス席に座り、ケーキセットとコーヒーでちょっと休憩。うーん、気持ちがいい。メニューは添加物を一切使用しない自然食メニュー。お店の一角には地元アーティストたちのさまざまな作品や小物が並ぶ。自然と人の調和が感じられるお茶屋さん、癒されるなぁ。
次に向かったのは「カヌチャベイホテル&ヴィラズ」。やんばる・東海岸の約80万坪という広大な敷地に施設&ゴルフコースをもつ高級リゾートだ。ここではバイオディーゼル燃料に興味があり、その様々をぜひとも知りたいとのこと。とてもうれしく光栄だ。贅沢にも広い一室をご用意頂き、バイオディーゼル燃料のこと、精製や機械の詳細を中心にトーク。実際にバスコファイブに油も入れて頂いた。最後はリゾート内のレストランで美味しいお食事までご馳走していだきました!
ここでは広いリゾート内を移動するのに便利な回遊トロリーバスも走っているし、日本料理や中華、洋食まで何でも揃うレストランからは、クリーンな廃食油もかなりの量が出るだろう。この施設内でエネルギーを循環できたらとてもいいだろうな、なんて思ってしまう。これからの取り組みがとても楽しみだ。
「カヌチャベイホテル&ヴィラズ」の皆様、ご丁寧なおもてなしと美味しいお食事を、ありがとうございました。
そして最後は、西海岸の「かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ」へ。ここは平成16年に県内で始めて「エコアクション21」の認証を取得した、エコホテルを目指したビーチリゾート。皆さん僕らの到着を待っていてくださって、到着するとすぐにバスコファイブの説明に耳を傾け、さらに油も注いで頂いた。
このリゾートでは「サンゴの植え付け講習」が行われているということで、グラスボートに乗せてもらい説明を聞く。この講習はリゾートのアクティビティのひとつで、サンゴについて正しい知識を勉強し、あらかじめ漁協で大切に育てられたサンゴの苗の植え付け体験をするというもの。
実際の海での植え付け作業はプロダイバーの手によって後日行われる。こういった子供も気軽に参加できるサンゴ再生プロジェクトをここでは国際サンゴ礁年の2008年から行っている。また、ここ恩納は海人と協力し、こういったサンゴの植え付けが積極的にされているエリアだという。
グラスボートから海をのぞく。「植え付けたサンゴは、あれなんですよ」ガイドさんが指さした先を見ると、小さなサンゴが半円型の保護ネットに守られて海中にあった。保護ネットはブダイなどの魚にサンゴが食べられてしまうのを防ぐためで、成長すると撤去されるとのこと。
サンゴの森を守り育てる。山の森林再生と同じように、海でもこのような試みがされているのだなぁ。非常に興味深い活動だ。次は水中でそのサンゴの姿を間近で見てみたいと思う。
「かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ」の皆様、温かい歓迎をありがとうございました。
沖縄の北部、やんばるの奥深くにわけ入った。川沿いに上流に向かって歩くと、そこは原生林に覆われ、野生の音と風の音が聞こえる山の中。
あるときは胸につかるくらいの深さの川を歩き、森林の間を抜けて、静かで気持ちのいい場所にたどり着いた。
しばし、腰をおろし自然の声を聞いてみることにした。
そこでは怖いという感じはなく、穏やかで癒されるといっていいだろうか。ほんとうに素敵な場所だった。中村くんにはそこに住む虫や魚などを紹介してもらい、楽しいトレッキングをした後、2、3メートルある大岩からのジャンプダイビングに挑戦した。
地元の「やんばるくいな」を見せてくれるというので、夜になってから車で出かけてみた。眠っている「やんばるくいな」は、近づいても動かないし、フラッシュを使っても気がつかないで眠り続けているらしい。夜は片足で寝ているそのバランスにビックリ。
宿泊所に帰ってからバイオディーゼル燃料の精製にとりかかった。沖縄はけっこう広い!思ったよりも早く燃料がなくなってきたので、燃料を作れる所でどんどん作って行かないと立ち往生してしまうのだ。今晩も燃料を作りながら夜が更けてゆくのであった。
アーストリップ代表の中村圭一郎くんが提唱する「アースシンク」。一言で説明するのは難しいが、大きな視野で地球のために一人一人が行動していこうというようなことだそうだ。(※)そこで10月24日にアースシンクの開会に先立って、プレイベントとしてこのバイオディーゼルカーで沖縄を一周しようということにあいなった。
※中村くんのブログからの引用:「アースシンク」とはイベント名ではなく、「地球を考え行動する」という思想であることを前提として生まれました。? ただ、一個人、一企業が率先してやることを支持・支援するのではなく、複合的な視野・視点でモノゴトを考え、行動していこうという21世紀型の社会創造型イベントが「アースシンク」です。? 最終的に目指すビジョンは、現段階で決定するものではなく、常に何事も受け入れ、育成し、見出していくことを何よりも大切にしていきます。? 社会が求める文化・経済活動となることをここに希望し、その方向へ船を進めてゆきます。
「芭蕉布」
まず、最初に行ったのは、「喜如嘉の芭蕉布」。芭蕉布は、昔から庶民の普段着として各家庭で盛んに織られていたもので、沖縄特産の糸芭蕉の繊維を織った布だそうだ。
ところが、戦後の生活様式の変化により使用量が減り、現在では大宜味村の喜如嘉でのみ生産されていて貴重な文化財となっている。一時は途絶えそうになった芭蕉布だが、それを復活させたのが人間国宝になった「平良敏子さん」をはじめとする幾人かの村の婦人たちだった。実際にお会いした平良さんはもう90才にもなるのに、時間が無いと言って忙しく仕事をされていた。その彼女の情熱とパワーに驚かされた。→芭蕉布会館
2000年には敏子さんが人間国宝に指定され、現在、県内外から多くの伝承生が集まり、彼女のもとで芭蕉布の技術の習得に励んでいる。
芭蕉布は、肌触りも良く、沖縄の気候によくあった素敵な服になるし、袋にもなる。天然で害がなく、健康にもいいもの、もしかすると将来こういった人の手をかけたものが身近な生活に溢れてくるのかもしれないなぁ。
「笑味の店」
今度は沖縄でも長寿の村にある「笑味の店」に向かった。昔ながらに村の人達が食べているものが、美味しく頂けるというので寄ってみる。さっそく笑顔の素敵な金城 笑子 (きんじょう えみこ)さんが迎えてくれた。
野菜の収穫+沖縄料理
食材をいっしょに畑からとってきて、それを一緒に調理して食べさせてもらえるという。さっそく店からすぐ近くの畑に出て真っ赤なハイビスカスを採り、野菜を収穫。ハイビスカスは1日で花が落ちてしまう。太陽のエネルギーをふんだんに受けて、そのエネルギーをいただく、それは人間の体にもとてもいいことだという。夜には落ちて朽ちてしまう花だからそれを摘んで、いただくのはいいことなのだそうだ。
この地が自然んお恵みをあますことなく取り入れた野菜を通して、地のパワーを食材として体に取り入れること、その方法を知り尽くした料理は、この村人達に長寿をもたらすのだろうなぁ。
自然の恵みを一杯吸収したハイビスカスを摘んでお茶を作ることにした。ハイビスカスは、クレオパトラが美貌と若さを保つために飲んだといわれるぐらい効能があると言われている。ハイビスカスにお湯を注ぎ、その上からシークワーサーを絞って入れる。鮮やかな色のハイビスカスティーができあがった。う〜ん、なんて美味しいんだろう。
「まかちくみそーれぇ」
沖縄の言葉で、「おまかせください」という意味。もともとこの地域で出される料理は、季節の野菜やそのとき家にある食材を使っておもてなしをするので、そのときによって料理の中身は違てっくる。このお店でも、メニューの名前は同じでも今ある食材、材料で作ってくれるので料理の中身が違うが、「まかちくみそーれぇ」は最高の料理なのだ。そして、愛情のこもった暖かい、やさしい料理は、この地にあるもの大切に使ったものだからこそ、癒しのパワーがある。それは代々つたわるこの地の知恵なのかもしれない。だからこの村の人達は長寿なのだろう。→笑味の店
さらに北上すると「やんばる野生生物保護センター」に到着。ノグチゲラ、ヤンバルクイナなどやんばるの貴重な野生生物を保護、調査研究する環境省の施設だ。
沖縄島の最北端にある辺戸岬(へどみさき)に到着。海を望むとここから22km離れた奄美諸島の与論島や沖永良部島をかすかに望むことができた。その後、辺戸御嶽(へどうたき)へ向かう。案内人のガイドで山に登り始める。あたりにはなんの案内も看板もないので初めて来たらどこから登るのか、まずわからないだろう。
辺戸御嶽は、安須森御嶽(あすむぃうたき)とも呼ばれ、琉球開闢七御嶽の一つとされている。(琉球の神話では、日の大神がアマミキヨに作らせた聖地)
以前、2006年に沖縄を一周するアースランに加わり走った時に、沖縄には聖地とされる場所が沢山あること、単なるパワースポットという言葉では片付けられない神聖な場所があることを知った。だから沖縄島の最北端に来たらそこの御嶽にご挨拶しなければと思っていたのだ。
「おぉー、すてきな部屋だぁ......!」
ドアを開けるとあたたかい照明と仕切りのない広々とした空間が飛び込んで来た。壁一面の窓を開けてベランダへ出ると、丸い水平線とアメリカンビレッジの夜景が・・。なんて贅沢なんだ!
ここは沖縄・北谷にある「ザ・ビーチタワー沖縄」。夕日の望める沖縄本島・西海岸に建ち、沖縄最高層の24階建てを誇る。ホテル前にはプライベートビーチ、さらにプールやレストランなど施設も充実していて、ファミリーからカップルまで誰でもゆったりリゾートライフが楽しめると評判のホテルだ。
うれしいことにホテルの皆さんに僕のプロジェクトをご理解頂き、宿泊を頂いたうえ、バスコファイブの駐車スペースと燃料を精製するための電源もお貸し頂いたのだ。しかも用意していただいた部屋はこんなすばらしいお部屋「エグゼクティブツイン」ルーム!
海と空と夜景、そしてくつろげる空間。海もろくに見ず毎日沖縄を駆け回っていた僕にとって、最高の癒しの時間だ。
一日が終わり部屋へ戻ると頭は自然とスイッチオフ。ふ〜とソファに座ると、その日お会いした皆さん、油を注いでくれた子供達や先生、声をかけてくださった皆さんの笑顔が次々に思い浮かぶ。毎日たくさんの出会いに恵まれて幸せだ。
部屋はもちろん、親切丁寧な最上級のおもてなしで迎えて頂いた「ザ・ビーチタワー沖縄」の皆さん、どうもありがとうございました。
一日中移動の多い沖縄での日々でしたが、お陰様でとてもリラックスでき、また必要な燃料もスムーズに作ることができました。こういったおもてなしの心が、僕の心を充電し、心身ともに疲れを回復することができました。ほんとうにお世話になりました。
